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2013年07月17日

"エセクラウド"は撲滅されるべき。本当のパブリッククラウドを使え!

2010年の3月頃からAWS(Amazon Web Services)が提供しているAmazonEC2(Amazon Elastic Compute Cloud)を業務で使用し続けている私からIT業界に苦言。

今では皆さんが当たり前のように口にするようになった「クラウド」ですが、
その本当の意味での"パブリック"クラウドのパイオニア的存在は間違いなくAWSです。

さて、「本当の意味って何?」という話になると思います。
本当の意味とは「NISTの定義を守っているか」です。

特に以下の4つ、

・On-demand self-service: 必要にあわせて自動的(=提供者側の人による仲介作業なし)にサーバーやストレージを利用できる。
・Broad network access: いろいろなプラットフォーム(携帯電話、ラップトップ、PDAなど)から、ネットワークを通じて使える。
・Resource pooling: マルチテナントモデルで提供され、一般的にはサーバーやストレージがどこにあるかはわからない。
・Rapid elasticity: すばやく(時には自動的に)、スケールアウト・スケールインできる。

これらを守れているか?という点は非常に大きい。

昨今、日本で跋扈しているのは、これらが一切守られていないクラウドサービスです。
このNISTの定義を守っていないエセクラウドどもは、今までのレンタルサーバサービス(ホスティング)をあたかもクラウドのように言って売っていますが、中身は完全に今までと何ら変わらないただのデータセンターでしかありません。

AWSではAMIからLaunchする(命令1つ)だけでサーバは完成され、勝手にIPは割り振られます。
「2日後にご用意できます」とかそんなものはない。
「初期投資額が巨大になる」なんてこともない。
完全な従量課金だからです。

そして、全てのサービスは仮想化されています。
ルータも、サーバも、IPの割り当ても、ゲートウェイも。
AWSを使う限り、AWS側に物理的な何かを用意する必要は一切ないんです。

ですから「AWSのデータセンター側に物理ルータを用意するのかどうか」という問い自体、根本からズレています。
そういう話をする時代は終わった!

日本ではAWSのような完全なパブリッククラウドではなく、日本お得意の横のつながりとかで
名前だけのクラウドが利用されているのが現状ではないでしょうか。
そのほうが過去これらを提供してきたベンダーも作業・導入がしやすいため、ベンダーもAWSなどを積極的に採用しようとしません。
日本の市場がいかに排他的でイノベーションに向いていないかがここからもわかります。

しかし、これらエセクラウドは最終的には間違いなく、淘汰されると思われます。
なぜなら、パブリッククラウドの方が圧倒的に利便性が高い上に、その展開はグローバルだからです。

AWSは最初アメリカやヨーロッパにしかRegionがありませんでした。
しかし、シンガポール、ついには東京とその利用可能地域を広げているのです。
このたった2年〜3年の間に。
こんな速度でグローバル展開をしているところが他にあるでしょうか。

この先グローバルがより意識されたとき、日本のエセクラウドでは勝てません。
もちろん、内需に絞ったIT投資においては一定の効果は出るかもしれません。
ですが、エセクラウドに先は無いと思います。

この先ますますグローバルが意識されたときに、間違いなくパブリッククラウドに人気は集まるでしょう。
そして、そのパブリッククラウドはすさまじい速度で進化していきます。
人があつまると要望は増えます、お金も増えます。ですので、資源をそこに投入できるんです。

日本の閉じた市場ではそういうことはもうほとんど起きることはないでしょう。
ビッグデータとか言われていますが、ビッグデータがクラウドほどの市場を作り上げれるとは個人的には思いません。

それに、エセクラウドのためにパブリッククラウドの理解が深まらないのも問題です。
これらのせいで、本来使われるべきパブリッククラウドが使われないとなると、
日本がITのイノベーション、もしくはパラダイム転換とも言えるこの「オンプレミスからクラウドへ」に取り残されてしまう危険性があります。

そうなってくると、誰も得しない。
下手するとエセクラウドベンダーとエセクラウド利用者が共倒れになります。
無駄にIT投資コストがかさんでしょうがないってことになる。

ですから、どれだけ最初のハードルが高かろうと、未来ある投資をしなければならないんです。
そのため、本来の意味でのクラウドである「パブリッククラウド」を利用していきましょうよ。
そして日本は、まず企業ごとにその運用知見をためて、
次に横のつながりを強化してもっとITへの投資を見直していかないといけない。
そうすれば本当に必要なサービスだけが淘汰され、投資効率が高まる未来が来るはずなんです。

レモンなんか買ってる場合じゃないんです。
日本のクラウド市場がレモン市場にならないようにしていかないと駄目じゃないでしょうか。

日本人は勤勉だったはずだ。
もっとクラウドについても学んでいけばより良いサービスを選べるようになる。
頼みますから、これ以上わけがわからないクラウドサービスを使わないでください。
posted by hinata_hisa at 14:36 | 東京 ☀ | Comment(0) | IT関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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