雪は綺麗。
白く、輝いて、ふわふわで。
でもそれも、いつか。
捨てられる。
さあ、そう。
どんな人間も。
雪のように舞って。
雪のように綺麗と言われて。
最後は邪魔もの扱いされて、ゴミのように捨てられる。
その綺麗な瞬間を覚えている人が。
少しでもいてくれたら。
しかし雪はそんな人の気持ちを気にするわけでもなく。
ただひたすらに降るだけ。
固まろうが溶けようが。
変化して、また降るだけ。
人も。
人の気持ちも。
綺麗で、邪魔で。
最後は捨てられるかもしれないけれど。
綺麗だったんだって。
泥にまみれる前は綺麗だったんだって。
少しだけそれを、信じて欲しい。
それを少しだけ思い出して欲しい。
誰も、最初は、汚れていなかったんだって。
白いから汚れる
白いから黒く染まる
けど
白かったのは
白かったのは
事実だから
ごめん
それでも
生きて