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2020年06月19日

バズマザーズが好きということを只管書くだけ2 傑作のジョーク



第2回は、いろいろ悩んで「傑作のジョーク」にしまっせ。

この曲は前回に紹介した「敗北代理人」と同時にPVを見て知った曲。
その勢いで収録されているアルバムCDである普通中毒を衝動買い。



今や気付いたらなぜかプレミア価格。
そしてmp3で販売されている。
この曲が気に入った人には可能ならアルバムごと購入してほしいと思う。

この曲は何故か、BUMP OF CHIKENを思い出しながら聞いていました。
「いや、全然ちゃうやん」って思う人が多いと思うんやけど。なぜか、そうだったわけ。



BUMPのギルドにそこはかとなく似てる気がしてんけど。それは俺だけかもしれへんから、ほっといてな。

この曲は落ち着いていて、いつでも聞ける曲なんですけど、普通中毒の立ち位置からすると結構特殊で。
普通中毒はバリバリのロックンロールで、前へ前へみたいな、攻撃的なアルバムなのにこの曲は比較的スローテンポやねん。

あー歌詞がめっちゃ好き。
特に傑作のジョークと言われてる表題のところのやり取り。

最後に傑作のジョークをひとつ
人生に行き詰まったある男が、精神科に救済を求めて云う
「何をしても笑えやしないのです」

「忙しない暮らしに疲れたんだね。評判の道化師を観に行くといい」
先生、お気遣いありがとう
でも、その道化師の正体は僕なんです


ここはファンなら全員好きやろ!っていうくらい。
友達がジョーカーを思い出すと言ったくらい、道化師にその同情が集まってしまう曲。
狙ってるのかは別として、なんだか寂しい。

バズマザーズの曲は悲しいものが多いんですよ。感覚として。
そしてこの歌詞でもファンタジーがさく裂していて、それでいてとても情景が浮かびやすい歌詞ですよね。

これはファンタジーなのだけども。それでいて現実的であり、想像がしやすいシーンで。
ああこんなにも世界は辛くて苦しくて喜劇的なんだと思わせる。
そんな歌詞。たったこれだけで喜劇を演出しているのが、すごいんですよ。

この後のアルバム収録曲では、「豚の貯金箱」という決して笑えない悲劇的な曲があるんですが。
それと対比してものすっごい喜劇。コメディ。ワオ、ですね。

この曲はPOPSが好きやったら誰にでも聴いてもらえる曲やとおもてますん。
ホンマに。全然普通にですよ。
三拍子やからですかね。ズンチャッチャーズンチャッチャーズンチャッチャーいうて。
そういう、ノリ易い形で、それでいて哀愁的でコメディで、まさにピエロなんですね。
三拍子やからズンチャッチャーズンチャッチャーで、木馬が回っているイメージで。でもやっぱり、場末なんですよね。

この曲を誰にどう勧めたらえぇんかは、全然わからんのですわ。
元気になれ!とか凹んでるなら聞け!みたいなんとちゃうし。全然。

喜劇なんですよ。
「転がった昼食を追いかけたまま、あいつは二度と此処へ戻らなかった」なんて。

そのチケットを棄てる度胸もないくせに


って歌詞、きっと「チケット=人生を棄ててしまおう」って意味だと思うのです。

ぐるぐる回転木馬が廻っている
偏見や不条理や忍耐を乗せて
絵空事みたいに歌える自分は何だろう
そのチケットを棄てる度胸もないくせに


ステージの上に立って世間の理不尽を嘆いていつつも、それを糧にして歌ってお金にしている自分。
それを自問自答しながらそれでいてその人生を棄てるわけにもいかない。

それはまるで、自分の芸に疲れて笑えもしないピエロそのもので。

自分を客観的に見過ぎてステージでも何をしても笑えもせず、
「衣食住+性眠+喜怒哀楽」っていう「普通の生活」をしてる観客からワイワイ言われて。
ああ、俺もそっちの方に行ってしまいたいなあ、って
感謝も別れも何もないただの普通の生活を送ってしまおうかという、ステージの上の孤独を感じて。

音楽をやる自分に疲れて医者に行ってみたら「ナウいバンドがライブやるから言ってみなよ」って自分がやってるバンドを出されてしまったような話。
それでもステージの上にいる自分。何かが羨ましい自分。
普通に憧れつつそれを否定する自分。自分が普通でいることを否定する自分。
何なんだろう自分って。笑いたいことに笑うこともできないのか?って。

回転木馬は同じところをグルグル回っているだけ。
そんなグルグル回ること認めて否定しつつ、いつかこの木馬から降りてしまいたい。なんて思いながらも実際は普通のグルグル生活に憧れてしまいつつある自分を見ている。客観的。

そんな、普通に憧れつつ否定する、回転木馬な彼らの曲がなんとも悲しくて泣けて仕方がないのです。
posted by hinata_hisa at 00:37 | 東京 ☀ | Comment(0) | 音楽・ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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