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2020年07月01日

バズマザーズが好きということを只管書くだけ5 ムスカイボリタンテス

第1回 敗北代理人
第2回 傑作のジョーク
第3回 麻婆豆腐殺人事件
第4回 キャバレークラブギミック
第5回 「ムスカイボリタンテス」です。



「ムスカイボリタンテス」というのはアルバム名で、同じ名前の表題作(と言っていいのか)がムスカイボリタンテスです。
「ムスカイボリタンテス」収録のムスカイボリタンテスという曲ってことです。

ムスカイボリタンテス はひたすらセリフを読み上げ続けるストーリーテリングな歌詞です。
この歌詞がもう、あまりにも面白過ぎて一気にファンになってしまったというのがこの曲です。
こんな曲と歌詞を作れるのは、変態しかいないと確信しました。

あれはとても暑い夏休みの日
オカンがローテーションで作りよる
ひじきと豆炊いたのが嫌で近所の河原に捨てようと思い立つ
すぐ終わる任務のはずだったが
浮浪者のオッサンの視線が気にかかる
待てど暮らせど奴は動かない
どうやら此処が根城らしい


このようなセリフの朗読から曲は始まります。
度肝を抜かれました。

朗読系の曲は他のアーティストでいくつか聴いてますが、ここまで関西イントネーション丸出しの朗読は初めて聴きました。
しかも歌詞の内容があまりにもリアル。

「近所の浮浪者に自分の嫌いな食べ物をめぐむ」という謎のシチュエーション。
実際にあるような、ないような。そのギリギリのライン。容易に想像ができます。

歌詞は色々解釈できると思うのですが、ムスカイボリタンテスという、たまに視界に入ってくる謎のキラキラ。
これが浮浪者のおっさんを表していると思われます。
それでいてこの浮浪者のおっさんは、なんとなくですが、まるで自分なんじゃないかというようなある意味のシンパシー的なものが感じられる気がしてます。

完全にしてやられた、主導権奪われた
孤独な少年が温もり求めた系にされちまった


この歌詞から
・近づいて利用しようとしたのは自分なのに
・いつのまにか利用される側に回ってしまっていた
という社会の縮図のような一面が見えます。

山田亮一はどちらかというと、少年の立場でものを言っているようで、山田さん自信にも「飲み込まれてしまった」ということが過去・最近にあったのかもしれません。
といっても、相手も自分を写す鏡みたいなものですから。お互いに、お互いを利用しようとしているということですね。

独創性あるぶりたい凡人はこの世界にごまんといて
よーわからん絵を、よーわからん奴が買うんだってー


↑は最後の歌詞。
これは自分の作品に対する皮肉であり、世の中にあふれる音楽へのアイロニーな皮肉でもあるのでしょう。

歌詞の
ひじき=お金
絵=CD
と考えてみてみると、さすがに皮肉がきいているなと思わされます。

山田さんも、アーティストであるだけではなく、一般人でもあるので。
自分がひじきをめぐむ場合もあれば、絵を売るおっさんの役目を演じる場合もあるわけです。
両方の視点から書かれた気の利いた皮肉。それでいて歌自体は面白いく、非常に完成度の高い一曲だと思います。
posted by hinata_hisa at 12:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | 音楽・ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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