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2020年07月10日

バズマザーズが好きということを只管書くだけ7 フールオンザビル

第1回 敗北代理人
第2回 傑作のジョーク
第3回 麻婆豆腐殺人事件
第4回 キャバレークラブギミック
第5回 ムスカイボリタンテス
第6回 スクールカースト
第7回は・・・



個人的、バズマザーズの名曲ベスト2、と言える曲「フールオンザビル」です。
恐らくですがこの曲はそんなに人気がないような気がするんですけど私は最高傑作の1つだと思っています。

歌詞は「死のうとしたけどやめた」という曲です。
単純なのですが、その「現実にありそう」なストーリーテリングに共感してしまいます。

実際問題、この曲に私は救われました。
この曲がなかったら自殺してしまった人もいるのではと思うくらい、この曲は救いなんです。

何だか俺全てが陰鬱になって
この街から飛び出す事に決めたが
20分弱歩いてみたら結局どうでもよくなって気が付いたらよく解らない店の中


私は特にこの歌詞の、冒頭が好きです。
何だか俺全てが陰鬱になってこの街から飛び出す事に決めたが
というところ。

「何だか俺全てが陰鬱になって」というところがあまりにも共感できるんです。
出て行ってしまいたい。こんな街!!!
そう思って近所を徘徊したこと数え切れず、です。

結局俺再び陰鬱になってこの店から飛び出す事に決めたんだ
想定の倍以上の勘定を笑顔で済ますと気が付いたら俺夜の帳の中


適当に入ったお店で「安いと思ってたらマジかこれ」って額請求されてしまう。
哀しい。それはもうね、死にたくなりますよ。
俺の人生これから先良いことなんて何もないんじゃないかって、こういうちょっとした日常から感じてしまうんです。

ゆるい絶望を持て余して手近なビルに登って31字の概括を巡らせている


31字の概括とは、5/7/5/7/7合わせて31文字、辞世の句ですね。

したら先客の人影が世間とさよならしようと立っていて
泡くって「早まるな」って口走って
そこから先は思い付く限りの紋切り型の麗句
「俺にだって希望なんかは無いけど、死んだ気になれば人間、何でも出来るって云うじゃないかブロー」


酔った勢いでビルに登って(ちょっと)本気で死ぬことを考えていたら、ビルの屋上に人がいて。
アイツもしかして俺と同じで自殺するのか!?と思って、あわてて引き留めてみた。
その時に、死のうとしていた自分から出る言葉はまさかの「引き留め」。

いやいや俺今死のうとしてたんちゃうの?

って思っていつつ、必死こいて助けようとしてたらその人は

無言でやおら俺に懐中電灯を向ける彼はよく見りゃ夜勤中のガードマンであらせられまして
紅潮した顔で俺はその場を去ったのさ


ビルのガードマンやったんかい!
というわけです。

阿保らしすぎる。
いや、阿保です。

勝手に絶望して街を飛び出してわけわからん店入って思てたんより高い金払って。
酔った勢いでビルに登って自殺でもって考えていたら、ガードマンを引き留めるなんて。
並の酔っぱらいでもしませんよ。
でも、ですよ。この歌の結論が素晴らしい。

世界中が無様な俺を呼んでいる気がした
期待に応えてあげなくちゃ


こんな俺みたいな、阿保なやつを世界が必要としてくれてる気がした、って言ってるんです。
わかりますか。山田亮一の、あのニヒル口で、口を歪めて言ってそうじゃないですか。

だから、期待に応えるために生きるしかないんです。
たとえ無様な人間であっても、無様な人生であっても、世間から必要としてくれてる気がしたんです。

これを聴いて私は「あー、生きよう。俺も無様やけど、このまま阿保なまま生きていこーな」って思った夜は幾度とありました。
なので、この曲は私を救ってくれた曲なんです。
期待に応えるために、私は生きます。自殺しません。なんて言ったって世界中が呼んでますからね。
これを読んだ、あなたも生きなさいよ。

PS. 書かなくてもいいけど書いておくと、曲名はビートルズのThe Fool on the Hillから。
posted by hinata_hisa at 22:19 | 東京 ☀ | Comment(0) | 音楽・ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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