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2020年07月16日

バズマザーズが好きということを只管書くだけ10 ナイトクライヌードルベンダー

第1回 敗北代理人
第2回 傑作のジョーク
第3回 麻婆豆腐殺人事件
第4回 キャバレークラブギミック
第5回 ムスカイボリタンテス
第6回 スクールカースト
第7回 フールオンザビル
第8回 東京デマイゴ
第9回 ソナチネ



第10回は、続けて「普通中毒」のラス曲「ナイトクライヌードルベンダー」です。

哀愁漂うバラードで、物凄く好きな歌詞があります。
この曲について書くなら、以下の記事を紹介せずにはいられません。

「俺の曲は、俺なんかよりも尊いものやねん」
──バズマザーズ、4年ぶりのアルバム『普通中毒』と成長を語る
https://rockinon.com/feat/buzzmothers_201702/page:1

【バズマザーズ】“普通”か“常軌を逸してる”かリスナーに判断してほしい
https://okmusic.jp/news/178826

君はバズマザーズというロックを知っているか? ほとんど取材をうけてこなかった彼らをSPICEで直撃
https://spice.eplus.jp/articles/110380

これらの記事の内容も踏まえつつ書きます。

今作を切なく締め括る「ナイトクライヌードルベンダー」はどういったきっかけから生まれた楽曲ですか?

過去に初めてプロにPV撮影を頼んだ時にできた歌です。その監督は前のマネージャーがつてで探して来た人で、とりあえずプロっぽい映像が作りたかったから、その人に任せた。ろくにどんな作品を撮ってるのか調べもせず、プロに任せりゃ何かそれらしいもんができるだろうって。自分がどうしたいかを考えることを放棄してたんやと思う。だって相手はプロだし、立派なバンドマンに見えるはずだ?と。でも、撮影が進むにつれて、何でこんなとこで俺は歌ってる振りをしてんだ、と思い始めて。終わってホテルに帰っても眠れなくて、考えることを放棄した自分が情けなくて許せなくて、夜の知らない町を歩いてたら、遠くから夜鳴き蕎麦のチャルメラが聴こえてきて、なんだか救われたような想いになったんだよ。それを音楽で表現できないかなと思ったら、翌日に歌詞もメロディーも一気にできた。


ここからわかる通り、
・ナイトクライ=夜鳴き
・ヌードルベンダー=ラーメン屋
ってことなんですね。

で、このPVのところなんですが・・・

――「サンダーボルト」のMUSIC VIDEOでは、「傷だらけの天使」(1974年)のドラマ史に残る名オープニングをオマージュしていますが、なんであれをやろうと思ったのですか?

MVを頼んだ人と意見が合わなくて。僕は「白い壁で、スナックっぽいところがいいんじゃないの?」って言っていたのに「廃墟風のところになりました」と言ってきて。なんでロックバンドは廃墟で歌いがちなんだ、と(笑)。絶対嫌だって言いました。でも時間も予算もないし、仕方なく撮影が始まって、ドラムシーンを撮って、ベースシーンが終わって「次、山田さんお願いします」って言われた時に、だったら普通にやるのは絶対嫌だったので「じゃあ俺ショーケン(萩原健一)でいくわ」って言ってやったという。廃墟風なのがなんとなくショーケンぽかったと感じたというか。




二十年ぶりに牛乳を飲みました (by 山田 亮一)


というわけで、山田亮一はサンダーボルトのPV撮影であまりにも嫌な経験をしたからこそ!
ナイトクライヌードルベンダーという名曲が生まれたわけです。

お陰様、何事もなく生きてるよ 夜更けにさまよい死にたくなる程

ナイトクライヌードルベンダーまだ間に合うかい?
俺はここに居たくも無いが行く宛てもない
ナイトクライヌードルベンダーまだ間に合うかい?
俺は祈るような姿勢になって幻視の幻を待ってる


「夜更けにさまよい死にたくなる程」これ、この歌詞はすごい。わかりすぎる。
本当に、何事もなく生活してますよ、私。でも死にたくなって彷徨ってます。なんでですかね?

「俺はここに居たくも無いが行く宛てもない」も、わかりすぎる。
なんでこんな歌詞書けるんでしょうね。

「俺は祈るような姿勢になって幻視の幻を待ってる」は最初にある歌詞
「煙草はあるがライターが無い事」とかかっていて、これはマッチ売りの少女のことかなと。
煙草=タバコではなく「エンソウ」と歌われていて、これが「幻想」にも聞こえるので、
なんとなく、「幻想を思い浮かべたいのにライター(マッチ)がない」みたいなことなのかと思ってます。

先客達は皆笑顔だが、掌を藁で切ってる
思い描いた程旨くもない事、それだけが今の俺には温かかった


「掌を藁で切ってる」は意味がわからなかったので調べてみたのですが、これを
「藁にも縋りたい、という人ばかりで客は皆掌が藁で出来た擦り傷だらけだ」と解釈してる人がいて「すげえ」と思いました。

「思い描いた程旨くもない事、それだけが今の俺には温かかった」
これねえ・・・夜更けに彷徨い行くところがなく、屋台のラーメン屋に座って食べてみたら「別にそんなに美味しくないな」というのが「逆に良い」ってめっちゃ、わかります。

「私、年の頃あんた程の娘がお嫁に行った事を、十何年か前塀の中で知ったの」と笑って衆道が泣く
頑張れを二回、負けるなを一回 心の中で呟いたのは一体誰の為だった?


衆道は男色の人のことですね。
「頑張れを二回、負けるなを一回」って思った自分は、きっとその人に自分を重ね合わせてて。
自分にそれを言い聞かせたかっただけじゃないか、と。

ナイトクライヌードルベンダーまだ間に合うかい?


きっと彼は、気を使った神妙な面持ちの作り笑顔で店主に聞いてるでしょう。
「大変申し訳ないと云ったそぶり」みたいな。
それで座ったら寝潰れている男色。起きたら泣き出す男色家。
心の中で応援するも、周りも自分も皆救いを求めてる人ばかり。

幻に頼りたくなるようなそんな夜。
そんな曲が「普通中毒」のラス曲で、これによってアルバムは締めくくられます。
きっとそんな生き様が普通で、共感できるからこそ、私はこの曲が好きなんだなと思います。名曲です。
posted by hinata_hisa at 21:38 | 東京 ☁ | Comment(0) | 音楽・ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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